「修繕積立金ガイドライン」と「長期修繕計画ガイドライン」

 マンションの管理組合にとって、修繕積立金や長期修繕計画は「建物を長持ちさせる生命線」といえる存在です。2022年に始まったマンション管理計画認定制度でも、この2つのガイドラインが基準の柱として活用されています。

 今回は、国土交通省が示すマンション管理計画認定制度の基盤でもある「修繕積立金ガイドライン」と「長期修繕計画ガイドライン」 について、分かりやすく整理します。



1. 修繕積立金ガイドラインとは

国土交通省が2011年に策定、2021年に改訂された指針で、各マンションが「将来の大規模修繕に備えるため、どの程度の積立が必要か」の目安を示すものです。

 主なポイント

  ・必要な積立水準を「㎡単価」で例示(例:㎡あたり月額200円台~)

  ・「均等積立方式」と「段階増額方式」の2つを想定

  ・積立額が「著しく低額でないこと」が制度上の必須条件



👉 認定制度では、このガイドラインに基づき、修繕積立金が妥当な水準かどうかが審査されます。

  管理組合が「今の積立額で足りるのか?」を判断する際の目安 は、以下の通りです。

▲修繕積立金の額の目安




2. 長期修繕計画ガイドラインとは

1997年策定、2016年に改訂されており、マンションの寿命を見据えた「30年以上の修繕計画」の作成の方法を示すものです。

 主なポイント

  ・30年間以上の修繕項目と費用を見込むこと

  ・外壁、屋上防水、給排水管、エレベーターなど主要設備を網羅

  ・5~6年ごとの見直しを推奨


👉 認定制度では、「計画が作られているか」「定期的に見直されているか」がチェック対象です。

 また、マンションの共用部分の将来の修繕・改修を見込むための標準的な工事項目である「19工事項目」は、長期修繕計画様式4-1に記載されています。



▲ 長期修繕計画様式4-1




3. マンション管理計画認定制度との関係

・認定制度では「修繕積立金」と「長期修繕計画」が最重要審査項目。

・修繕積立金が低すぎる、長期修繕計画が未作成/古いままでは、認定が取れません。

・認定を受けると、金融優遇(例:住宅金融支援機構の「すまい・る債」利率上乗せ)や行政支援を受けやすくなるメリットがあります。





リンク先>

マンションの修繕積立金に関するガイドライン

長期修繕計画作成ガイドライン 

 

マンション管理支援21世紀研究会

住環境の向上、地域コミュニティ活動の支援、健全で安心なまちづくりの推進を通じて公益の増進に寄与することを目指します。 マンション管理支援21世紀研究会 は、マンションの管理組合や住民のみなさまに対して、わかりやすく中立的な情報を提供することを目的としています。 専門知識に基づいた管理提案、制度の解説、最新の動向(EV充電設備補助金制度など)など、管理組合の運営に役立つ情報をお届けします。

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